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塚田圭一の歌舞伎瓦版
このページでは、イヤホンガイドでもお馴染み、花道会代表の塚田圭一が執筆した最新記事を掲載します。歌舞伎の旬の話題から、観るためにヒントなどが満載です。過去の記事も御覧になれますので、ぜひ参考にしてください。
由緒ある名跡を引き継ぐ襲名
 松本幸四郎の孫、市川染五郎の長男、藤間斎が、四代目松本金太郎を襲名することになり、その披露が6月に歌舞伎座で華々しく行われる。
 夜の部の最初の演目、「門出祝寿連獅子」で、親子孫三人が揃って初舞台のお披露目を行う。
 松本金太郎という名前は、松本幸四郎も、市川染五郎も、幼時に名乗っていた名前で、高麗屋(松本家)にとっては由緒ある名跡である。四代目はまだ4歳だが、将来、染五郎、幸四郎を襲ぐ期待の星ということになる。
 ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと名前が変わる出世魚のようなもので、各家々に年齢に相応しい名前がある。
 代表的なのは成駒屋(中村家)で、中村児太郎、中村福助、中村芝翫、中村歌右衛門とのぼっていく。
 襲名というのは、先代や父や兄、師匠そのほかの名前をいただき、その由緒ある名跡を引き継ぐことであるが、同時に芸風、家の信用、地位などを守っていく重大な責任が生じる。
 現代、親の墓参すら行かない人が増えていると言われるこのごろだが、歌舞伎俳優は、皆、先祖を大切にしている。先代の追善興行もよく行われている。
 歌舞伎座でそれを出来ないような当代では恥ずかしい、という風潮もある。故人を偲ぶ口上一幕も付けられ、襲名披露興行とともに人気がある。
 先祖を敬う気持ち、それが芸風の継承、芸の向上にもつながり、歌舞伎を支えているのだとつくづく感じる。
 他の伝統芸能も同様だが、襲名の制度というのは偉大であり、ぜひ続いてほしいと思う。まだ何にも分からない幼少のころから名前を襲がされることによって心が芽生え、立派な俳優に育っていく。ご当人は大変なことだが、一観客にとっては、襲名披露興行というのは、何とも華やかで楽しみなものである。
2009/05 聖教新聞掲載
                 
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