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塚田圭一の想い(花道会創立者)
塚田圭一メモリアル
塚田圭一シルエット

早稲田大学文学部演劇学科卒業後、卒業のテーマだった『小芝居』の取材の為に通ったかたばみ座に在籍。
その後、菊五郎劇団を経てフジテレビ開局時(1958年)に入社。

山本富士子、森光子、吉永小百合、十七代目中村勘三郎出演のドラマ演出をし常務取締役を経て共同テレビ代表取締役会長に就く。

また、昭和51年に音声の「同時解鋭」で歌舞伎舞台の進行に合わせてあらすじ・配役・衣裳などを解説するイヤホンガイドの創立、解説者として活躍する。

創立当時は苦難の連続であったが現在ではレンタル率54%とその功績は大変大きく、その優しい塚田圭一の「声」と絶妙の「間」での解説は大変人気があった。

平成20年に花道会を設立。

著書には、「歌舞伎・ザ・エンターテイメント」「平成歌舞伎委員会」(扶桑社)がある。

平成28年12月31日 永眠。


花道会創設時の塚田会長のご挨拶

長年にわたり歌舞伎を観てきた経験から、私が生きている間に歌舞伎をなくしてはいけないし、もっと普及させなければいけない。

歌舞伎の輪を大きくしよう。
いいお客さんを増やそうと思うに至り、この会のお手伝いをさせていただくこととなりました。

日本人が守り続けなければならない世界無形文化遺産である歌舞伎は、本来は庶民の最高のエンターテイメントでした。
しかしながら、「歌舞伎って難しそう」「見てもわからない」「とっつきにくそう」と、結構こういう人が多いようです。

200年、300年前の言葉を使っていますし、風俗が大きく変わり長火鉢というものを見たことのない人が増えています。
こればかりではありませんが、こんなことが影響しているのでしょう。

でも、少し見方を知ってしまえば、楽しむことができるようになるのです。
さらに奥深い世界へも冒険できるようになれるのです。この花道会は、それを体験できる場です。
そして、なによりも歌舞伎好きの仲間が、親しく語れる場でありたいと考えています。

今後も講師として、俳優さんや裏方、評論家の方に登場していただき、歌舞伎をより深く理解していただけるようセミナーや観劇会を開催していきます。

この会を継続していくためには、多くの方の賛同や応援が必要です。皆様の力を持ちまして、より大きな花道会にしていただき、歌舞伎の発展の一翼を担っていきたいと思います。

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